ENMLからHTMLへの変換
最近EvernoteAPIをいじっているので、コレに関するノウハウをとりあえず断片的に引っかかったところを掲載していきたいと思います。
余裕があれば最初から導入法を書きたいと思います。
EvernoteのiOS用APIには、Evernoteのノート記述用のマークアップ記法(ENML)で書かれたノートをHTMLに変換するメソッドとして
- (void)convertENMLToHTML:(NSString *)enmlContent withResources:(NSArray *)resources completionBlock: (void (^__strong)(NSString *__strong, NSError *__strong))block;
というメソッドがあります。HTMLに変換するとUIWebViewにそのまま流して表示できるので重宝します。
ところがどうも文字の色付け、アンダーライン等が反映されないので調べてみたところ、ENMLではスタイルとしてCSSの書式で指定されている要素が変換の過程でごっそり抜け落ちていることが判明しました。
どうやらENMLのタグを変換はするものの、タグ内のスタイルを拾うという処理が記述されてないようです。
今のところ、対策はENMLUtility.mに手を入れる(ソースコードのライセンス表記はMITライセンスのようです)か、ENMLUtility.mをベースに変換ロジックをフルスクラッチするしかないようです。
修正するメソッドはNSXMLParserDelegateのメソッド
- (void) parser:(NSXMLParser *)parser didStartElement:(NSString *)elementName namespaceURI:(NSString *)namespaceURI qualifiedName:(NSString *)qName attributes:(NSDictionary *)attributeDict
で、メソッドの末尾部分に以下のようにコードを追加すれば、一応対応はできるようです(完璧かどうか厳密なテストはしていませんので、自己責任でお願いします)。
(略) [self setShouldIgnoreNextEndElement:YES]; [self writeResource:foundResource withAttributes:scrubbedAttributes]; } // --- ここから追加 else if([attributeDict valueForKey:@"style"]){ // --- style属性を持っている NSMutableDictionary* dic = [[NSMutableDictionary alloc] init]; [dic setObject:[attributeDict valueForKey:@"style"] forKey:@"style"]; [self.htmlWriter startElement:elementName attributes:dic]; } // --- ここまで追加 else { [self.htmlWriter startElement:elementName]; } }
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