iOSシミュレータの帯域制限をテストする
iOSシミュレータで通信帯域制限をテストしたいと思ったんですが、Xcode8からXcode7.xとはちょっと違うことに気がついたのでメモってみます。
実機の場合は変わってないし、楽なんですが、シミュレータの場合はiOSシミュレータに同様の設定がないので、Mac側で設定をする必要があります。
手順
ツールのダウンロード
「Additional Tools for Xcode 8」をダウンロードします。従前は「Network Link Conditioner」という名前だったんですが、これが変わってるんですね。50MB級のツール群のdmgファイルです。
ダウンロードページはXcodeのOpen Developer Tool → More Developer Tools… から飛ぶのが一番早いでしょう。Developer Centerのダウンロードページに飛びます。 検索条件に「for Xcode」が入った状態でリストが出てくるので、絞込見直すか、ブラウザの検索機能で「Additional Tools for Xcode 8」を探すといいでしょう。
帯域制限ツールのインストールと設定
DMGファイルを開くと、色々なツールがありますが、Hardwareフォルダの「Network Link Conditioner.prefPane」ファイルをダブルクリックします。このファイルはMacの「設定」に項目を追加するファイルなのでインストールの確認を求められるので、インストールします。
インストールすると、「システム環境設定」に「Network Link Conditioner」の項目が増えます。
(注:これはOS全体の通信にかかると思われるので、デバッグ中にSkypeその他のチャットワークに影響が出ると思われ、その点には注意が必要だと思います)
細かい設定方法は省きますが、設定をOnにするといろいろな通信環境(帯域の制限、パケットのロス率の設定)を行うことができます。
通常は3G(概ね700kbps)でのシミュレートすれば事足りるような気がしますが、日本の帯域制限を考えると300kbpsの帯域設定を作るほうがいいかもしれません。
実機の場合
「設定」アプリの「デベロッパ」項目に「NETWORK LINK CONDITIONER」セクションがあるので、そこのStatusをいじると同じ設定ができます。
関連記事
-
RealmのList
とArray の相互変換によるマップ Realm+ObjectMapperを使って、RealmのオブジェクトをJSON変換してたのですが
-
UIButtonのLocalizeに関するTips
Storyboardに設置したUIButtonのタイトルのLocalizeをしてたのですが、英語では
-
iPad用storyboard⇔iPhone用Storyboardへの変換
iPad用アプリとしてiPad用前提のstoryboardから、iPhone対応にするにあたり、si
-
アプリ内で自動スリープの設定を無効化する
「設定」アプリ内で設定したスリープ時間設定を無効にするためのコード。 アプリがバックグラウンドにな
-
UIAlertControllerの取り扱い
旧聞ですが日本語版のStackOverflowが始動したようですね。 個人的な印象は「フィルタされ
-
NSStringのフォーマット書式
Appleのページになく、IEEEのprintfフォーマットのページにあるので、C言語と親しくしてな
-
Bitbucketの画面の日本語化/コミット時に同時プッシュを行う
前回の記事の続きで、Bitbucketの画面の日本語化と、Xcodeでコミットするときに同時にpus
-
viewDidLoadとviewDidLayoutSubviewsのタイミング
真実の記事にある「コードでiPhone6を識別する」話とほんのちょっとだけ繋がっている話で、view
-
iOS9でURLスキームを登録する
私事ですが、iOS8から対応はしたいということで検証用に使っている自分のiPhoneもiOS8でがん
-
UIActionSheetの文字がブレて多重表示される
UIActionsheetを使っていて、iOS7/iPadの組み合わせで起こる不具合らしき挙動が起こ
- PREV
- バージョンアップ版があることを通知する
- NEXT
- Realmで==ができなかった