皮1枚で生き残ったーっ

初軽巡はアイドルちゃんでした。1−1−1と書けばいいのだっけ、そこでも駆逐艦以外とか来るんだと。そのうち重巡とか鎮守近海で拾…ねーな。

そして今回は敵が景気よく当てて来て中破->大破と散々。むしろよく紙一重で生き残った。
もっとも大破して2/15という耐久に落ちても、入浴は13分でいいらしいのだが。極めてリーズナブル!

#不謹慎なことを言えば艦なしこれくしょんの挙動がどうなるのか見たくはある

以下謎日記。
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 「近海警備」というよりは「遭難救助」というほうが正しいような巡回任務は驚くような報告もなく、仕事がバリバリできる同僚殿(同期は1階級昇進なり2階級特進なり、ともかく昇進したという話だ)にはやたら退屈に見えるらしい。実際退屈なのだろうが、自分は「退屈を食う」という類稀な技能を持つらしく、それなりに泊地での任務を楽しんでいる。
 …なので、中破した、整備の申請書類は後で出す、とドアの向こうで言って足早に立ち去った叢雲と、その直後に入って来た艦娘の底抜けの明るさにはずいぶん仰天させられた。
 こんな泊地にも週遅れの新聞は届くし、ラジオは勤務中は概ね流しっぱなしにしているので、慰問艦隊が来ているというのは知識として知っていたが、速度の出る駆逐艦娘とはいえ単独行動のあげく要救助状態になって叢雲に救助されて目の前に…というのはどこかの空想小説のようにしか思えない。しかも(他の娘も概ね「艦隊に加えてくれ」という類のことは言うのだが)さも正しいルートで書類も揃ってると言わんばかりに(アイドルならちょっとゴネればそのあたりはなんとかなるのだろうが)、国威発揚、景気浮揚のために自分が1日名誉艦隊旗艦になって近海を云々…という計画をごく当たり前のように、持ち前のものであろう明るさ全開で言われたときにはさすがに開いた口が塞がらなかった。
 長湯はしない(というかシャワーではとうていできない)と踏んでいたので適当に時間を稼いでたのと、壁が薄くて彼女の声が大きく、概ね外まで話が筒抜けだったのが奏功し、こちらが首を縦に振らされる前に中破から戻った叢雲が司令公室のドアを破りつつ飛び蹴りをかますことで問題は収束(?)した。さすがに船艇輸送では醜聞から保護しにくいということで、水上機を手配して除装の上乗せてひとまずラバウルまで後送することになった。
 しかし破れたドアをどうするべきか。叢雲に言ってもどうしようもないので自分が修理するしか道はないのだが。
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 叢雲がひどい状態で帰って来た。大破の報告は初めてではないだろうか。
装備品はどうでもいい(除装して後送した艦娘の資材は山ほどある)が、体だけはどうにもならない。目に涙を浮かべた彼女をともかくもなだめて一時除装させてべッドにうつ伏せに寝かせた。普段の彼女ならこうしてくれああしてくれと説得する(ましてや、自分の体を触らせる)ことなど楼多くして実りなし、という言葉を実感するに相応しい所行だが、大破した体では空元気も出ないのであろう、ごく従順に(それでも、彼女らしい気位は感じたが)自分の言葉に従ってくれた。
 蒸しタオルで汚れを拭い、全身を軽く検分して特にひどい傷には薬を塗って包帯を巻く。手足を中心にマッサージを施すあたりになると疲れが出たのか小さな寝息をたてて寝始めた。所要時間は14分弱である。
 報告は急がず、後でいいかと思い、整備上がりの装備品と一緒に彼女の資質の布団まで運んで寝かせるという実に思いやりのある司令だというのに、起きて来たら開口一番でお前何をした、嫁入り前の艦娘に変なことはしてまいなとまくしたてられ、天地神明に誓った上で微細にわたる報告聴衆と関連書類の提出をするハメになった。戦闘報告書類が欲しいのはこちらなのだが。